車検は「通すためのもの」というよりも、愛車が安全に走れるかを確認する大切な検査です。
しかし、意外と多くの人が「え?こんなことで落ちるの?」という項目で不合格になることがあります。
ここでは、車検でよく落ちるチェック項目トップ5と、その予防策をご紹介します。
目次
タイヤの摩耗・ひび割れ
タイヤは唯一、道路と車をつなぐ重要パーツ。
溝の深さが 1.6mm未満 になると車検不合格です。
また、サイドウォールのひび割れや亀裂もNG。
予防策
- 溝の深さをスリップサインでチェック
- 4〜5年経ったタイヤは早めに交換
- 長期間乗らない車も紫外線で劣化するため要注意
ヘッドライト・ウインカー等のライト類
ヘッドライトの光軸がズレている、明るさが足りない、ウインカーが点滅しない
これらは車検落ちの代表格です。
特にLED・HIDに交換している車は、光軸調整がシビアで不合格になるケースが多いです。
予防策
- 車検前に必ずライトの点灯確認
- 玉切れは早めに交換
- 社外ライトに替えた場合は専門店で光軸調整を依頼
ブレーキの効き・ブレーキパッドの残量
安全に直結するブレーキは厳しくチェックされます。
ブレーキパッドが 残量2mm以下 だとアウト。
サイドブレーキの効きが弱い場合も不合格です。
予防策
- 点検時にパッド残量を必ずチェック
- 「キーキー音」「ブレーキの甘さ」を感じたら早めに整備
- サイドブレーキも実際に引いて効きを確認
マフラー・排気ガスの異常
排ガス検査は環境基準を満たしているかのテスト。
マフラーからの 白煙・黒煙 や、触媒の劣化で基準を超えると不合格になります。
また、マフラーの穴や排気漏れもNGです。
予防策
- マフラーのサビ・腐食を定期的に確認
- 社外マフラーは「車検対応品」を選ぶ
- エンジンチェックランプが点いたら早めに診断
下回りのサビやオイル漏れなどの異常
普段見えない下回りは盲点ですが、ここも厳しくチェックされます。
フレームに穴が開くほどのサビ、オイルや冷却水の漏れがあると不合格。
予防策
- 定期的に下回り洗浄を行う(雪道・海沿いは特に重要)
- オイル交換時に漏れや滲みを点検
- 錆止め塗装で予防するのも効果的
まとめ
車検で落ちやすいポイントは、実は日常点検でも防げるものばかりです。
- タイヤ → 溝と劣化チェック
- ライト → 点灯・光軸確認
- ブレーキ → 残量と効き
- 排気ガス → マフラー状態
- 下回り → サビ・オイル漏れ
車検直前に慌てるより、普段から意識しておくと安心です。
「落ちると追加整備で高くつく」ので、事前のセルフチェックでコスト削減にもつながります。