自動車税とは?
自動車税は、車を所有しているすべての人に課せられる税金です。
「乗っていないから」「使っていないから」といっても、自動車を所有している限り課税対象となります。これは全国共通のルールです。
また、自動車税は毎年4月1日時点の所有者に対して課税され、その納付期限は原則5月末日と定められています。
自動車税を払わないとどうなる?
自動車税の滞納には、以下のような深刻なリスクがあります。
1. 車検が通らなくなる
自動車税を支払っていないと、納税証明書が発行されません。
この証明書がなければ、車検を受けることができず、公道を走ることができなくなります。
つまり、滞納は実質的に「車を使えなくなる」ことを意味します。
2. 延滞金・督促手数料が加算される
支払いを怠ると、延滞金や督促手数料が追加されていきます。
放置すればするほど、支払うべき金額が膨らみ、負担が大きくなっていきます。
3. 差し押さえの対象になる
それでも支払わないままでいると、最終的には財産の差し押さえに発展する可能性があります。
銀行口座や給与、車両本体などが対象になることもあり、社会的信用を損なうリスクも伴います。
無車検・無保険での運転は重い処罰も
もし、自動車税を滞納した状態で車検切れの車を運転した場合、それは道路運送車両法違反および自賠責保険法違反となり、
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 免許の点数12点の加算(即免停)
という非常に重い処罰が科されます。
うっかりミスでは済まされない重大な違反ですので、絶対に避けましょう。
「乗らない車」でも税金はかかる?
はい、かかります。
自動車税は**「使用」ではなく「所有」に対して課される税金**なので、たとえ動かしていなくても、車を持っていれば課税されます。
そのため、すでに使っていない車や、動かす予定のない車を持ち続けることは、無駄な出費につながる可能性があります。
自動車税を払えない場合は?
どうしても支払いが難しい場合は、車の売却や廃車を検討するのが現実的な選択肢です。
廃車手続きを正式に行えば、翌年度以降の課税対象から除外されます。
ただし、「一時抹消登録」などの手続きが完了していない場合は、車が手元にあっても税金はかかり続けるので注意が必要です。
まとめ:自動車税の管理は“所有者の責任”
- 自動車税は所有している限り毎年かかる
- 滞納すると車検不可、延滞金、差し押さえの可能性も
- 無車検・無保険での運転は重大な法令違反
- 乗らないなら廃車や売却で早めに対処を
自動車は便利な道具である一方で、維持には法的・金銭的な責任が伴います。
知らなかったでは済まされないリスクを避けるためにも、自動車税の納付は計画的に、確実に行うようにしましょう。
