狙い目は3月と9月!
新車を少しでも安く購入したいなら、3月と9月を狙うのが定番です。
この2つの月は、自動車業界の「決算期」にあたるため、販売店が大幅な値引きやサービスを行うことが多くなります。特に**3月は“年度末決算”**となるため、1年の販売実績を左右する重要なタイミング。販売台数を伸ばしたいディーラーが「最後の追い込み」で積極的に値引き交渉に応じてくれるのです。
なぜそこまで値引きしてくれるのかというと、販売台数の実績に応じてメーカーや本部から**奨励金(インセンティブ)**が支給されるためです。たとえ1台あたりの利益が減っても、奨励金を得られる方がトータルでは得になるため、ディーラーは価格交渉に柔軟になります。
ただし、人気車種の場合は3月に入ってからでは遅いことも。納車までに時間がかかるため、年度内の登録に間に合わないケースもあります。こうした車を狙っている方は、遅くとも1月から準備・商談を始めておくのが賢明です。
ボーナス時期も見逃せない!
決算期に次いで狙いたいのが、夏(7月)と冬(12月)のボーナス時期です。
この時期もまた、多くの人が車の購入を検討し始めるため、ディーラーも販売に力を入れます。実はこのタイミングでもメーカーが奨励金を出すことがあり、販売店は実績づくりのために価格交渉に応じやすくなるのです。
とはいえ、注意点もあります。
ボーナス月に「納車」まで完了していなければ、販売実績にカウントされないことがあるため、交渉・契約はなるべく月の前半〜中旬までに終えておくのが理想的です。特に12月は年末進行でディーラー側も忙しくなりますので、スケジュールには余裕を持って動くことが大切です。
実は毎月「15日前後」も狙い目!
あまり知られていませんが、毎月15日前後も車の買い時のチャンスです。
理由は、ディーラーの月間販売ノルマの存在です。各営業マンや店舗は毎月の販売目標(ノルマ)を抱えており、月の中盤になると「まだ達成できていない」店舗が焦り始めます。
このタイミングで商談を進めることで、思わぬ好条件が提示されることがあります。
特に、**登録・納車を月内に終えられるスケジュール(15日頃契約)**であれば、ディーラーも販売実績にカウントできるため、多少の値引きには応じやすくなります。
ただし、ノルマをすでに達成している店舗に関しては、値引きに消極的なケースもあるため、必ずしも毎月有効とは限らない点には注意が必要です。
まとめ:価格交渉はタイミング次第で大きく変わる!
新車を定価で買うのはもったいない――。
この一言に尽きます。車は高額な買い物ですが、購入時期を少し工夫するだけで数万円〜十数万円の違いが出ることも珍しくありません。
- 決算期(3月・9月)
- ボーナス時期(7月・12月)
- 毎月15日前後
この3つのタイミングを意識しながら、余裕を持って商談・比較検討を進めることが、賢い車選びへの第一歩です。